耳の話

　耳かきをするが好きで（自分のも他人のも）、暇さえあれば iPod touch いじりか耳かきをしていて母から叱られています。ま、叱られるのは主に前者をいじっている時ですがね。どれくらい耳かきが好きかと云うと、たまに YouTube で耳垢がごそっと取れる動画を見たりするくらい好きです。立派な変態です。

　しかし旦那が湿った耳垢の持ち主で、わたしは自分と同じ乾いた耳垢を取るのが好きなので、耳かきをする仲になった時は些かがっかりしたものです。そして湿った耳垢が優性遺伝だと知った時はもっとがっかりしました。つまり、うちの子は何人産まれようが、みんな湿った耳垢の持ち主になると云うことです。

　念の為に説明しますと、優性遺伝ってのは優れているとか劣っているとか云う話でなく、遺伝上どの形質が他に対して有力か、表に出やすいかと云う話です。耳垢の性質で、湿った耳垢が優性遺伝すると云うことはつまり、うちみたいに第一世代が乾×湿の組み合わせだと、第二世代は百パーセント湿が産まれるのです。乾いた耳垢の子供は、第一世代が乾×乾でない限り生まれないんですな。つまり、うちの両親は乾×乾の組み合わせなのですね。どうでもいいが、こんなところで自分の両親の耳垢の性質を告白すんのって妙に恥ずかしいぞ。

　さて子供を産んでみての結果発表。わたしのちょっとした望みを無に帰す結果が明らかになりました。うちの子供たち、三人とも見事に湿った耳垢でした。竹の耳かきより綿棒の方が良く取れます。遺伝子って凄いなあ。あーあ、壁面にへばりついた耳垢を、耳かきの匙部分で見事に掘り出すのが好きだったのになー。残念だなー。