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ぬるま湯につかっているよーな毎日を綴った日記。
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 昨晩、8月27日晩の川本喜八郎氏ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を申し上げるとともに、氏のご冥福をお祈りいたします。

 咽、単純にショックだ。氏の新しい人形、新しいアニメーション、新しい作品が未来永劫見られないことが残念だ。いつか来ると思っていたこの報に、ぽっかりと間の抜けた顔を晒すしかありません。

 そもそもは「三国志」です。中学生の頃横山光輝三国志をきっかけに三国志にドはまりし、NHK がタイムリーに人形劇を再放送してくれたのでそれを録画して見て人形の美しさに驚嘆、三国志の物語と並行して川本氏の人形美術に惚れ込んだ余り高校行かずに人形師となるべく弟子入りすら考えたくらいで(断念しましたが)、高校生の頃に東京は新宿で川本喜八郎人形展が開催との事で妹と二人で上京し(父母同伴で無い東京旅行なんて初めてで興奮した)、そこに持参した「三国志百態」と云う人形写真集に氏の直筆サインを頂いて感動したのももう二十年近く昔のこと。因みにその展覧会でも赤い布張りの大きな本、「三国志百態」は二万円で販売していたのですが、わたしはそれ以前にその本が制作されて間もなく入手しており(Amazon なんかない時代なので郵便振り込みで。三国志関係の大規模サークルのようなものに加入していて、それの会報で知った)、会場でサインに持参した「三国志百態」が会場で購入した人と違って白い布張りだったのを誇らしく思った事を覚えています。

 氏の遺作となってしまった折口信夫原作(余談ですがこの作家を「おりぐちのぶお」と読んで仕舞う人を「教養が無いのね」と言うのは簡単ですが、自分が知らないことも多くあるのでそんなことだけで誇るのは愚かしいのかも知れないと最近思うようになりました。武闘派として日和って仕舞ったようです。でもやはり間違って読む人は見下しちゃうよなあ)、川本喜八郎人形アニメーション「死者の書」には、製作費の一助として寄付を募る「ひとこまサポーター」として幾許かを寄付し、エンディングテロップに名前を載せて頂きました(寄付した人全員載せて貰える)。氏の制作に少しでいいから寄与したいとの思いでした。今思えばもっと高額寄付しても良かった。当然、映画もサポーター特権の割引金額で見に行きました。北陸での上映を諦めていましたが、ミニシアターでやってくれたので嬉しかったです。

 だらだらと読み返さずに書きました。長野県飯田市の川本喜八郎美術館には氏の存命中に赴くことが出来ず、非常に残念に思います。取り返しがつかない。多くの素晴らしい人形、作品を生み出してわたしの人生をより美しい方向へ導いて下さった川本喜八郎氏に感謝と敬意を持って、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。
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